東京日本橋人形町を思い出す小説
東野圭吾さんの小説は本当に面白いですよね。
私は”新参者シリーズ”はほとんど読んだかな⁈
このシリーズの舞台は東京日本橋人形町です。
テレビで人形町を取り上げていたのを観て、思い出がよみがえりました。
懐かしい人形町
私が東京で働いていた時、一時事務所が人形町にありました。
日本橋の一部とはいえ下町情緒が残る素敵な街で、伝統あるものと新しいものが混在し
食事処は老舗から気取らない店まで数多く、歩くだけでも飽きない街です。
私にとって地方移住した今でも思い出深い街です。
その街を中心に物語が進んで行くのですから、自然と情景は浮かんできます。
水天宮⇒安産祈願やお宮参りに参拝するお宮です。
「麒麟の翼」では、事件解決の鍵のひとつでした。
映画に映ったお宮は建て替えられてしまいましたが。
明治座⇒甘酒横丁から浜町にむかった駅近くの劇場です。
映画の「祈りの幕が下りる時」では、松嶋菜々子さんがプロデューサーとして
活躍する劇場です。
明治座の前にはいちょう並木があり、秋になると銀杏の良い?香りがします。
桜並木⇒甘酒横丁の途中に桜並木の遊歩道があります。
ライトアップされた夜の遊歩道は、満開から散り始めは本当に美しいです。
桜の下での宴会も繰り広げられます。
甘酒横丁⇒下町情緒溢れるお店が並ぶ通りです。
新参者シリーズにはたくさん出てきますね。
甘酒横丁界隈ではよく吞んだなぁ~。
新参者シリーズの主人公”加賀恭一郎”は日本橋人形町あたりの刑事です。
たぶん久松警察署だと私は睨んでいます(笑)
「祈りの幕が下りる時」で”新参者シリーズ”が完結します。
加賀が日本橋界隈の刑事でいる理由、失踪した母親の消息、父親との確執、
それらが紐解かれます。
小説は二つの事件が絡む親がが子を思う気持ち、子が親を思う気持ち、
かけがえのない思いから起こしてしまう行動・・・悲しすぎました。
小説を読んでも映画を観ても泣きました。嗚咽が漏れるほど泣きました。
もう一度映画を観て泣きたいなぁ。
東野圭吾さんの描く物語は、ミステリーだけではない愛情溢れる内容で
読み手である私の心が、一瞬だけでも透き通った気にさせてくれます。
東野圭吾さんにお願い
映画のエンドロールでは、人形町の街並みが映し出され嬉しくなりますが、
”新参者シリーズ”が完結してしまい、加賀恭一郎が人形町を闊歩する事は
この先無いのかと思うと寂しくもありました。
新しい小説を生んでいただけないかなぁ~と願うばかりです!